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カンファレンス (国内) プログレスバーと周辺の視覚刺激の進行方向が体感時間に与える影響

中村 瞭汰 (明治大学), 松山 直人 (明治大学), 中村 聡史 (明治大学), 山中 祥太

情報処理学会 第191回 HCI研究会

2021.1.21

コンピュータの処理速度は年々向上しているが,ファイルのアップロードや画面のローディング等の短い待機時間はいまだに存在しており,それによってユーザがストレスを感じるといった問題が生じてしまう.このような待機中の体感時間を短縮するために,一般的にプログレスバーを提示する方法がとられている.ここで,過去の研究において,プログレスバーと同時に周辺視野に視覚刺激を提示することで体感時間が増減することが明らかになっている.しかし,体感時間を短縮するのに効果的な視覚刺激の調査に関する研究はまだ進んでいない.そこで本稿では,プログレスバーの進行方向が水平方向であることに着目し,視覚刺激の進行方向を水平方向にすると体感時間に影響を及ぼすのではないかと考え,調査を行った.その結果,プログレスバーと同じ進行方向に光点が運動する視覚刺激を提示することによって体感時間が短縮され,プログレスバーの進行方向と逆向きに運動する正弦波の視覚刺激を提示することによって体感時間が延長されることを明らかにした.

Paper : プログレスバーと周辺の視覚刺激の進行方向が体感時間に与える影響 (外部サイト)