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WORKSHOP (DOMESTIC) マイクロタスクでの自己補正におけるワーカの回答パターン分析

小林 正樹(筑波大学)、松原 正樹(筑波大学)、森田ひろみ(筑波大学)、清水 伸幸、森嶋 厚行(筑波大学)

第11回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2019)

March 04, 2019

マイクロタスクにおける自己補正は,2段階での回答と参考情報の提示を組み合わせたタスク設計による,タスク結果の品質を改善するための手法の1つである.自己補正では,タスクの第1段階から第2段階にかけてどのように回答を変更したか,というワーカの行動を捉えることが出来る.既存のワーカの品質推定手法では,回答既知タスクやタスク処理時間などの特徴に注目するのが一般的であったが,自己補正におけるワーカの行動は新たなワーカの特徴として活用できる可能性がある.自己補正におけるワーカの行動から,信頼できるワーカの予測が出来れば,そのようなワーカへの積極的な動機付け等への応用が期待できる.そこで本研究では,自己補正タスクに取り組むワーカの回答行動のパターンに着目することで,信頼性の高いワーカの予測を試みた.実験結果は,複数の自己補正タスクにおける回答の変更頻度と,ワーカから得られるタスク結果の品質の関連性を示唆するものである.具体的には,自己補正タスクを繰り返すことで正答率が改善するワーカには,回答の変更頻度が高すぎず,かつ低すぎない傾向が見られた.

Paper : マイクロタスクでの自己補正におけるワーカの回答パターン分析 (external link)